防水工事の相場と費用は?|見積もりを公開中。3ステップで簡単!不正な見積りの見抜き方

更新日:2024年10月31日 BY 福島 慎介
防水工事の相場と見積もりの見方

悪徳業者の多い防水工事。誰でも簡単に「不正な見積もり」を見抜ける方法を、3ステップでご紹介します!工事の相場(単価目安)も公開中です!

複数の防水工事業者に見積もりを取ったら、提案も価格もバラバラ…。何を信じていいのか悩んだいる方へ、見積もりの見抜き方を防水工事アドバイザーの福島がお手伝いします。見積りが見抜けるようになると不安が解消できます!

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防災工事推進協会 代表理事 紹介ページへ

防水工事の基本的な知識を知りたい方は下記の「防水工事とは?」の記事をお読みくださいませ。

防水工事とは?工事の種類・耐用年数・単価まで徹底解説


防水工事の㎡あたりの見積もり相場

防水工事見積もりの大まかな相場感を伝えします。
建物の種類や屋上防水層の状況によりますが、防水工事の相場は1㎡10,000~14,000円程度です。

防水工事の種類 耐用年数 工法価格(1㎡辺り)
ウレタン防水通気緩衝工法 13~15年程度

(5~8年毎にメンテナンスが必要)
6,000~7,500円
ウレタン防水

密着工法
10年程度

(5~8年毎にメンテナンスが必要)
5,000~6,000円
塩ビシート防水
機械固定法
15年~18年程度

(15年以上メンテナンスフリー
6,500~7,500円
塩ビシート防水

密着工法
12年~15年程度

(10年以上メンテナンスフリー
6,000~7,000円
加硫ゴムシート防水 12年~15年程度

(5~8年毎にメンテナンスが必要)
5,000~6,000円
改質アスファルト

シート防水
12年~18年程度

(5~8年毎にメンテナンスが必要)
5,000~7,500円
FRP防水 10年~15年程度

(6~7年毎にメンテナンスが必要)
6,000~8,500円

お手元に見積もりが見比べてみてください。

上下10%以上差がある場合、適正な見積もりではない可能性があります。

ウレタン防水通気緩衝工法(絶縁工法)についてはの全工程を動画で公開していますので、宜しければご覧くださいませ。

ウレタン防水通気緩衝工法の施工手順(絶縁工法)

1-1. 見積もりが相場より高い?安い?

見積もり相場

高い→中間マージンの取りすぎの可能性大です。

安い→防水工事で必要な項目が入っていない可能性大です。

相場の金額内に収まっていたとしても、まだ安心しないでください。

見積もりによっては、不正な見積もりの可能性があります。

相場より高いならすぐに防水工事見積もり.comにご相談ください。

その見積りが本当に高いのか、無料で診断させていただきます。

*ニックネームOK!

防水工事見積もり.comを詳しく見る

防水工事の見積もりは建物の広さや採用する工法、雨漏りの有無で費用をシュミレーションすることができます。防水工事見積り.comが監修した10秒で見積もり診断が可能なシュミレーターをご利用ください。

下記に入力いただければ見積もり結果が出ます。

10秒で工事費を計算!
防水工事見積もりシミュレーター
雨漏りしている建物にNGな工法

実は、相場よりも見積もりが安かったケースがもっとも注意が必要です。

そもそも、その見積もりは防水工事ではない可能性があります。

住宅実務者にとって、雨漏りは最大の関心事。住宅トラブル件数の約85%を、雨漏り事故が占めています。 日経ホームビルダー誌より

工事のやり直しが必要になってしまい更に工事費用がかかってしまいます。

対応した業者に問い合わせても、何もしてくれないというトラブルも発生しています。

そこで、まずは雨漏りに採用してはいけない工法を一覧にしました。

チェックをしてみてください。

工法 雨漏り
ウレタン塗装(ウレタン密着) ×
保護塗装(トップコート) ×
自社ブランドの塗料防水 ×
FRP防水 ×
ウレタン防水通気緩衝工法
塩ビシート機械固定工法
アスファルトルーフィング

絶対に採用してはいけない防水工法は以下の通りです。

  • ウレタン塗装(ウレタン密着)
  • 保護塗装(トップコート)
  • 自社ブランドの塗料
  • ウレタン防水密着工法
  • FRP防水

防水工事は、メーカーと業者の連名のW保証が出ます。

見積もりにメーカーの正式工法名が記載されていないケースは疑ってください。

お手元の見積もりが、適正な防水工事の内容かもしくは適正な相場かどうか分からない場合は、お気軽にご相談ください。

適正かどうか診断するサービスを提供しています。

工法別に実際の見積もりを公開します。

各項目について、ご自身の見積もりをチェックしてみてください。

3-1.ウレタン防水密着工法

ウレタン防水密着工法

3-2.ウレタン防水密着工法(補強布・メッシュ入り)

ウレタン防水密着工法(補強布・メッシュ入り)

3-3.ウレタン防水通気緩衝工法

ウレタン防水通気緩衝工法

3-4.塩ビシート接着工法

塩ビシート接着工法

3-5.塩ビシート機械固定工法

塩ビシート機械固定工法

3-6.加硫ゴムシート防水

加硫ゴムシート防水

3-7.改質アスファルトシート防水 常温粘着工法(冷工法)

改質アスファルトシート防水常温粘着工法(冷工法)

3-8.改質アスファルトシート防水 トーチ工法

改質アスファルトシート防水トーチ工法

3-9.FRP防水

FRP防水

防水工事の保証

屋上防水工事は、メーカー名と保証を確認することが大事です。

以下について記載はありますか?

  • メーカー名
  • 施工会社の保証と保証期間
  • メーカーの保証と保証期間

また、施工会社とメーカーの保証期間は同じですか?

記載がないなどの場合は、施工会社への確認をおすすめします。

※保証期間は、製品は工法により異なります。

防水工事をDIYで行う、自分で防水工事をすることは可能なのでしょうか?防水工事をDIYで行うメリットやデメリットについて考えてみましょう。

5.1.防水工事のDIYは難しい

防水工事と一言でいっても、その作業にはさまざまなものがあります。例えばベランダの防水工事を行う場合、トップコートの塗装をDIYで行うことは可能です。

しかし、防水層を一から作る施工をDIYで行うことは難しいと思われます。防水層の施工は専門性が高く失敗しやすいからです。

防水工事は、DIYできるものとできないものがあると考えておきましょう。

5.2.防水工事をDIYで行うメリットとデメリット

5.2-1.工賃が安くなる

防水工事をDIYで行うもっとも大きなメリットは、やはり「工賃が安くなる」という点でしょう。施工を自分で行うため、工賃はかからず材料費のみで施工できます。

ただし、塗料などの材料以外に作業する上で必要な工具などを揃える場合、業者に依頼するのと費用が変わらない可能性があるため注意してください。

例えば、防水工事の前には工事箇所をきれいに洗浄する必要があります。このとき「高圧洗浄機」を使用するケースが多いのですが、自宅に高圧洗浄機がない場合は購入を検討する人もいるでしょう。

しかし、防水工事で使用するためだけに高圧洗浄機を購入するとなると、費用がかかるのはもちろんその後使用しないのでれば無駄になってしまいます。準備物の費用や用意する手間と、工賃と比較することは必要です。

5.2-3.自分の好きなときに工事できる

業者に工事を頼む場合、基本的にはこちらのスケジュールに合わせてもらえます。しかし混雑状況などによっては第一希望の日程に工事をしてもらえないこともあります。DIYであれば、自分の空いている時間に工事ができるので、この点はメリットだといえるでしょう。

また、DIYの場合は工事業者に気を使う必要がないという点もメリットのひとつです。例えば工事業者に防水工事を依頼した場合、休憩のお茶の用意をするなどの気遣いが必要になります。手間ではありませんが、何を出せばいいか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

また、工事業者の人から「トイレを貸してほしい」といったお願いをされる可能性もあります。玄関から入ってトイレまでの間をきれいにしておかなければいけないと思う人もいるでしょうし、他人を家にあげることに抵抗がある人は、こうしたシチュエーションを好まないと思われます。

このような気遣いの必要がない点を、防水工事をDIYで行う大きなメリットだと感じる人もいるはずです。

5.2-4.仕上がりのクオリティが低い

業者は防水工事のプロです。よって工事をDIYで行う場合は、業者に依頼するよりも仕上がりのクオリティが低くなります。「餅は餅屋」というように、その道のプロが行う技術は、素人に敵わないのは当然です。

防水工事にはその技術を証明できる「防水施工士」という国家資格が存在します。1級と2級に分かれていて、1級はより高い技術を持っていることが証明できる資格です。

どんなに器用な人だとしても、防水施工士1級の資格をもつ人とまったく未経験の素人の技術を比較したら、やはりDIYのクオリティは低いでしょう。

5.2-5.アフターサポートを受けられない

防水工事を業者に依頼した場合、多くの業者ではアフターサービスを提供しています。例えば、防水工事後、施工箇所から雨漏りをしてしまった場合や、硬化不良などの著しい不具合の場合に、無償で対応してくれるというものです。工事内容やサービスによってはある程度長い保証期間を設けていることもあります。

塗り直しをDIYで行う場合、当然ながらアフターサポートはありません。DIYなのでプロが行う工事よりもクオリティが低いため、早い段階で剥げてしまったり劣化してしまう可能性が高いのに、アフターケアを受けることができないのです。

苦労して工事をしても、早い段階でまた対応しなければならない可能性があるため、手間が増えてしまうかもしれません。

5.2-6.失敗した時プロにやり直ししてもらわないといけない

防水工事をDIYで行った場合、もしも失敗してしまったら業者(プロ)にやり直してもらわなければならないケースも考えられます。その場合、自分で材料やさまざまな機材を用意した費用と、工事にかけた手間がすべて無駄になってしまいます。

例えばトップコートをDIYで塗り直した場合、剥がれたら同じ塗料で重ねて塗ることが望ましいです。しかし状況によっては防水層をつくるところからやり直さなければいけなくなることも。その場合は改修工事となって大きな費用が掛かる可能性があります。

最初から業者に依頼をすれば、現状にもっとも適していて、長持ちする施工を施してもらえるので、二度手間になることはありません。

  • 下地補修
  • 改修ドレン設置
  • 正確な工法名の記載
  • 10年保証の記載
  • 脱気筒設置/通気緩衝工法の場合

1つでも抜けている見積もりは、要注意です!!

セルフチェックの結果はいかがでしたか?

適正な見積もりでしたでしょうか?

もし、少しでも不安がある方は、当サイトにお気軽にご連絡ください。

見積もりをお送りいただければ、匿名(ニックネームOK)の無料相談窓口にて、ご相談や適正かどうかお伝え致します。

参考程度に聞いてみようで構いません。


防水工事の見積もりで起こる問題

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